ホーム / リタイヤ世代向けライフプラン
できるだけ早い時期から退職後の生活をイメージしておくことで充実したセカンドライフを送ることができます。
年金や退職金などはどれくらい見込めるのかを把握したうえで、ご自身が思い描く暮らしをするためには今から何を準備していけばよいかを一緒に考えていきましょう。
夫婦2人が老後に最低限生活する際の費用は月額約22万円、ゆとりのある生活を送るには月額約35万円が必要であると言いわれています。
定年後、働いて報酬を得られるかどうかは分かりません。それらのお金は今のうちに備えておかなければいけません。
また、老後の生活を考えると、介護も考えなければいけない問題のひとつです。
現在の介護保険は40歳から64歳までが2号被保険者、65歳以上が1号被保険者となっています。
1号被保険者に関しては、どんな条件で介護状態になったとしても給付が認められていますが、それに対して2号被保険者に関しては、アルツハイマーやパーキンソン病など、国が定める16の疾患による介護状態でなければ給付を受けることができません。
例えば60歳の人が、交通事故などによって要介護状態になっても、現在の制度では給付されることはありません。
また、給付といっても現金で支給されるわけではなく、例えば要介護4で、1ヵ月の支給限度額が308,060円の給付を受けられる人は、その範囲内(ただし、それ以上かかった費用に関しては全額自己負担)で介護サービスを受けられる、ということです。
しかも、その1割は自己負担になるので国の介護保険制度を使うにもその1割を負担する必要があります。
国民年金は原則20歳から60歳までの40年加入です。
現在もらえるお金は、満額支給で年額780,100円です(平成27年度)。
これをご夫婦2人分として年額1,560,200円、月額にすると約13万円になります。厚生年金に加入されている方は、これに厚生年金分が上積みされます。
厚生年金を含めた年金受取額の平均は、ご夫婦2人で月額約22万円といわれていますが、年齢や働いていた期間のお給料、勤めていた期間などによって変わります。
いくらもらえるのか年金定期便で確認しておくことをお勧めします。豊かな老後生活資金を形成するのに役に立つでしょう。
一般的な例だと国民年金を全期間支払い、厚生年金の平均額が受け取れるとすると、ご夫婦で月額約22万円。
65歳からは最低生活資金は確保できますが、年金だけではゆとりのある生活は送れません。しかも、これは現在の制度の基づく給付額であり、今後これが保障されるとは限らないことも頭に入れておいた方がよいでしょう。
現在、ご自身が思い描くような生活を送ろうとするのであればそれなりのお金がかかるのが現状です。国の介護保険制度を見てもわかるように介護保険を利用するにもお金が掛かってしまいます。
死亡するリスクを生命保険でカバーするのと同様、充実した第2の人生を送るためには、老後のためのお金の準備の必要性があるのです。
まずはご自身の場合はどのくらい国の年金が受け取れるのか、退職金はどれくらい見込めるのか等、といった概算額を把握してみましょう。
その上で、自分はどのような老後生活をしていきたいのか、退職後のプランを一緒に考えていきましょう。